4月11日、12日の余震は本震以上の被害、でも負けない
いわき市からは、「市内には自宅に退避している方も大勢いて、新たな被害が出ています。くすりのマルトさん、震災地区に物資を届けるだけではなく、できるだけ店舗を開店してください」と要請がありました。
どんどん店を再開しながら、4月1日に応援チラシを配布しました(写真参照)。
それは、「ミネラルウォーター2万本を無料で配布します」という内容でした。続いて4月9日には、I(麻黄湯入り)風邪薬5万箱を無料配布します。ハイチオールC1,200箱を無料配布します」というチラシ。さらに、栄養ドリンク2万本を無料で配布という内容のものも配布しました。
その後、少し落ち着きを取り戻し始めた4月に入って新年度の会議を開催しました。今年度の方針も発表し、ピンチをチャンスに変えようという話もしました。その時には、まさか4月11日と翌日の12日に、本震に匹敵するような震度6弱の大規模な余震が来るとは思ってもいませんでした。一般的には「余震」と伝えられていますが、いわき市にとっては直下型の大規模地震で、しかも震源地はなんと当社の本部がある住所の真下。揺れの実感としては、3月11日の本震よりも激しいものでした。そのため3月の本震に遭ってもなんとか外形をとどめていた本部事務所は天井が落ち完全に崩壊。本部移転を余儀なくされました。
やっと4月1日からCVSが開店し始めて、いよいよ復興…という時に起きた余震でした。17時半に地震が発生し、すぐに店を閉めました。しかし3月の経験があったので、復興は早かったですね。夜のうちに連絡をとって、翌日の早朝から問屋・メーカー・掃除業者さんが応援に駆けつけてくれて、何が何でも店を開けようと頑張り、昼ごろには開店することができるようになりました。「3月の経験が生きたね」と話し合っていた矢先、その日の午後2時半にまたも余震が発生しました。元に戻したばかりの店舗の「中置きゴンドラ」が倒れ、またもや商品が床に散乱しました。私は、呆然としているメーカー・問屋さんを前にして、「午前中の作業は予行演習だから」という話をしました。もはや笑うしかなかったですね。